国立大学の「ブラック企業」化に暗澹とするー菅原和孝氏(京都大学名誉教授)

 

以下は、菅原和孝氏(京都大学名誉教授)の意見書の抜粋です。

同氏の許諾を得て、掲載します。


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私が、一研究者として、 またもと大学教員として富山大学という組織体に激しい憤りを感じるのは、公正な処分の手続きを整備しないまま、 執行部の少数の人びとの恣意的な判断で組織のーメンバーを破滅に追いやるという謀略がめぐらされた可能性がきわめて高いと確信しているからです。

この処分を決めた人びとは、竹内氏が自殺することを願っていたとしかわたしには思えません。独立行政法人化されてからの旧国立大学がこれほど「ブラック企業」化していることに暗櫓とします。

数年前にある学会の懇親会で、 私の仕事を尊敬してくれている富山大学の一教員から非常勤での集中講義を打診されました。 そのとき私は竹内氏の処分に言及し、「あのようなことをするお宅の大学にはもう金輪際立ち入らない」と言明し、その人はとても悲しそうな顔をしました。

良識ある人文系の研究者・教員には、私のように富山大学に深く失望し、当大学との研究上の交流を完全に断つことを決心している人びとが少なからず存在しています。

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2017年01月21日|コメント:弁護士・研究者のコメント