処分の内容は不可思議ー船曳建夫氏(東京大学名誉教授)

以下は、船曳建夫氏(東京大学名誉教授)の意見書の抜粋です。
同氏の許諾を得て、掲載します。


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私は、かつて『知の技法』(1994年・東京大学出版会)という書物を編集し、「論文」というもののあり方を厳密に定義し、「論文」という形式を学問的な技法として学生に正確に教えることを企図した者であり、「論文」に関しては人一倍関心を持ってきました。

それゆえ、今回の処分については、率直に驚くばかりです。細かく申し上げる場ではありませんので、諸点については触れませんが、処分の内容は、不当ということに加え、不可思議、というべき感がしました。

ことに、未刊行業績の記載を『虚偽」とされていること、さらにそのような行為が研究者のモラルの欠知のようにとられてしまっていることについてです。

これらは、竹内さん個人についてだけではなく、全国の研究者と大学に関係することなので、深く憂慮します。

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2017年01月19日|コメント:弁護士・研究者のコメント